ANAマイルで予約できるベトナム航空特典航空券で目指すベトナムのさらに先
ゆる~くです。先日からベトナム航空の特典航空券についての記事を書き続けています。
今回は、ベトナム航空の特典航空券で、ベトナムのさらに先を目指そうという話です。
ANAの提携航空会社特典の基本
ベトナム航空はANAの提携航空会社(マイレージ提携)という立ち位置になります。所属しているアライアンスはSKYTEAMですが、ANAと直接提携を結んでいます。この提携により、ベトナム航空便への搭乗でANAのマイルが溜まったり(コードシェア便の場合のみ、らしい)、ANAのマイルでベトナム航空の特典航空券が予約できたりします。
提携航空会社(マイレージ提携)の特典航空券の予約で大事なことは、予約できるのはその航空会社の便だけで組まれた旅程である必要がある、ということです。
つまり、ベトナム航空の場合、ベトナム航空の便だけで組まれた旅程が予約できる、ということになります。
提携航空会社(マイレージ提携)の予約で作れる旅程は?
ベトナム航空と同じくANAとマイレージ提携をしている航空会社にインドネシアのガルーダ・インドネシア航空があります。
私は2017年にガルーダ・インドネシア航空の特典航空券でバリ島へ行きました。そのときはジャカルタ乗り継ぎで日本⇔ジャカルタは国際線、ジャカルタ⇔バリは国内線という組み合わせで、4便全てがガルーダ・インドネシア航空でした。ルール通りです。
私の勝手なイメージではありますが、提携航空会社(マイレージ提携)の場合、その航空会社の国へ行き、あとはその国の国内線に乗り継ぎ国内を旅行というイメージを持ってしまっていました。ですが、ルール上は同じ航空会社の便であれば国際線から国際線への乗り継ぎもOKです。
つまり今回の場合、ベトナム航空の便であればベトナムでさらにベトナム航空の国際線に乗り継いで他の国に行くことも可能、ということになります。
では、どういう乗り継ぎが可能そうか、検証してみたいと思います。
ちなみに、2025年のお盆付近の日程で探しているので、きつい日程ばかりになっているのは大目に見てください。
今から直近の繁忙期(2024年年末、2025年年始、2025年GW、2025年お盆)で希望の日程で予約するのは難しいかもですが、少し日程をずらすことができれば余裕で予約できると思います。
※ちなみに、お盆期間を除いた夏休み期間はまだまだまだまだ空いてますよ~
アジア近隣諸国
ベトナムを経由してアジア近隣諸国へ乗り継ぐパターンをいくつか調べてみました。
シンガポール
ベトナムで別のベトナム航空便に乗り継いで、シンガポールに行けるのか検証してみました。結論的には行けます。
試しに一つ検索してみたのが以下になります。
エコノミークラスで、一人38,000マイルと空港利用料・諸税等11,430円です。燃油サーチャージがないので持ち出しが少ないのが助かります。
ベトナム⇔シンガポール間の運行がエアバス321のためか、特典枠の開放が少なめで、ビジネス2席、エコノミー3席のようです。そのため、3名で探すとエコノミーしか選択肢がありませんでした。
羽田⇔ハノイ間は往復でビジネスクラスも選択肢に出てくるのですが、それを選ぶと旅程が成立しませんでした。謎です。そのため、全区間エコノミーとしてあります。
2名で良ければ同じ旅程で全区間ビジネスクラスでも予約可能です。
一人あたり63,000マイルと空港利用料・諸税等が11,430円です。
ただ、ビジネスクラスといってもナローボディーの 2-2配列ですので、過度な期待は禁物です。
バンコク & クアラルンプール
この2都市も同様で、運行がエアバス321なので、特典の開放枠が小さいです。
ただ、シンガポールと同様に空きはあるので、ベトナムで乗り継いで移動可能です。
必要マイル数はシンガポールと同じく 38,000マイル、空港利用料・諸税等も大差はありませんので省略します。
ヨーロッパ
まず、ベトナムからヨーロッパへ飛んでいる都市を調べました。
ハノイ
ロンドン(週4)、パリ(毎日)、フランクフルト(毎日)、ミュンヘン(週2)、ミラノ(週3,2025/07-10)
ホーチミン
ロンドン(週3)、パリ(週4)、フランクフルト(週5)、ミュンヘン(週2)
となっていました。
総じてハノイからの便のほうが便数も行き先も多い感じです。その中でハノイから毎日飛んでいるフランクフルトに行けるか見てみます。
ハノイ経由で見つかりました!
フランクフルトまでの便は ボーイング787なので、ビジネスクラスも3席以上開放があるようです。
一人 121,000マイルと空港利用料・諸税等が28,210円です。
エコノミーの場合は一人 62,000マイルになります。
ANAの直行便で飛んだ場合は、燃油サーチャージだけで一人往復70,000円(~11/30)、50,000円(12/1~)必要なので、持ち出しが少ないことがよく分かります。
オーストラリア
個人的におすすめなのがオーストラリアです。
まず、ベトナムからオーストラリアへ飛んでいる都市を調べました。
ハノイ
シドニー(週3)、メルボルン(週3)
ホーチミン
シドニー(毎日)、メルボルン(毎日)、パース(週3)
ヨーロッパとは逆で、オーストラリアはホーチミンからのほうがアクセスしやすそうです。
その中でホーチミンから毎日飛んでいるシドニーに行けるか見てみます。
ホーチミン経由で見つかりました!
シドニーまでの便はエアバス359なので、ビジネスクラスも3席以上開放があるようです。
一人 91,000マイルと空港利用料・諸税等が19,910円です。
エコノミーの場合は一人 50,000マイルです。
ANAの直行便で飛んだ場合は、燃油サーチャージだけでヨーロッパと同額の一人往復70,000円(~11/30)、50,000円(12/1~)必要なので、持ち出しが少ないことがよく分かります。
ちなみに、ホーチミンでストップオーバーも可能です。帰路でストップオーバーできるようにしてみました。
シドニーで3泊、ホーチミンで2泊する旅程です。
必要マイル数は変わりませんが、空港利用料・諸税等が 23,310 と 3,400円ほど高くなっています。
これは、乗り継ぎ利用の場合は不要な空港利用料が加算されているためではないかと思います。まぁ必要経費ですね。
日程的にはサンプルなので気にしないでもらいたいのですが、この例のようにシドニーとホーチミンの二都市に滞在する旅程も可能です。
おさらい
ANAのマイルで、ベトナム航空の特典航空券を予約できます。ベトナム航空を選択すると、ベトナム航空便の組み合わせのみ予約可能となります。
この際、国際線+国内線でも予約できますが、国際線+国際線という予約も可能です。
すなわちベトナム航空のベトナム乗り継ぎでベトナム以外の国を訪れることが可能です。
ベトナム航空がANAのWebサイトからオンラインで検索・予約できるようになったのは 2024年の7月上旬です。そのためかあまり予約されている様子がありません。お盆などの期間は流石に予約できない日もありますが、それ以外の平日はほとんど空きだらけです。
アジア路線のシンガポール航空などと比べると選びたい放題といえます。
ANA便をマイルでゆっくり選んで予約するのはほぼ夢物語なので、スターアライアンス便や提携航空会社便をうまく使うことで旅行を楽しむのが良いと思います。
直行便と比べるとどうしても移動の時間がかかってしまいます。あとはマイルがちょっと多めに必要なのがマイナス点ですが、燃油サーチャージがないため必要な費用は少なくなります。
補足
今回の例ではベトナムで乗り継ぎを行っているので、必要マイルが Zone 1-b 発のカテゴリのものになります。詳しくは下のページで確認できます。
ベトナム航空を国際線→国内線と乗り継ぐことも可能なはずですが(羽田→ハノイ→ダナンとか)、ベトナム国内線の特典航空券の開放時期が国際線とは異なるらしく、まだ2025年のお盆期間は開放されていません。また国内線はエアバス321が多いようなので、開放席数が少なめになると思われます。
同じく提携航空会社であるガルーダ・インドネシア航空でも同じ考え方で更に先へ行くことも可能なのですが、ヨーロッパはアムステルダムに週2便のみ、オーストラリアはメルボルンに週4便、シドニーに週5便と少し便数が少ないです。スケジュールの組やすさではベトナム航空のほうが自由度が高そうです。ただし機体は大きめなので開放席数は多いと思います。
フィリピン航空も同じくANAの提携航空会社(マイレージ提携)ですが、オンラインでの検索ができないため電話で予約する必要があります。アメリカ方面とオーストラリア方面にたくさん飛ばしているので、そちら方面に行きたい方にとっては電話する価値があるかもしれません。ただし、日本→フィリピン→アメリカという旅程はルール上組めないと思われますので、区間を分けて取る必要があるはずです。
ではでは。