飛行機の搭乗券の写真をSNS等に投稿してはいけないワケ
ゆる~くです。
「これから〇〇行きの飛行機に乗りま~す」という嬉しそうなコメントと共に搭乗券の写真を未加工でSNSに投稿されている方を時々見かけます。
ですが、これ、全くオススメできない行為です。
なぜオススメできないのか、説明してみたいと思います。
※先に書いておきますが、一部の情報を塗りつぶして投稿するなら大丈夫です!
あと、この記事では国際線の搭乗券についてのみ書かせてもらいます。
目次
搭乗券のサンプルを確認
ANAのサイトに他の航空会社のものも含めて搭乗券のサンプルがいくつか掲載されていました。まずはこれらを見てください。
このページにあるような丸見えの状態で投稿してしまうのはとても危険です。
隠さなければならないのは
では、どの情報を隠さなければならないのでしょうか?
対象は4つあります。
- 名前(姓、名)
- 航空券番号
- 予約番号
です。予約番号は搭乗券には印刷されていないはずですが、一応書いておきます。
なぜこの4つなのかを説明します。まずこの画面を見てもらうのが良いと思います。
この画面は、予約済みの航空券を確認するための画面です。この画面で入力する情報をよく見てください。
- 名前(姓/名)
- 航空券番号か予約番号のいずれか
つまり、これらの情報を知っている人はだれでも、あなたの予約確認画面を開けてしまうのです。この際、Webサイトにログインする必要もありません。
ANAを例に挙げていますが、JALでも同じですし、なんなら世界中の航空会社で同じです。
予約確認画面が開けてしまうと、予約されている航空券に対する様々な操作が可能になります。
例えば席を変えたり、機内食を指定したり、あるいは無しにしたり、なんなら航空券自体のキャンセルだって可能です。帰国便をキャンセルされてしまうと困りますよね?
そうならないためにも、これらの情報は公開してはいけないのです。
参考までに、ANAのマイルで他社便を予約した場合、他社のサイトの同様の画面から予約確認画面を開くことができます。そちらでは予約番号と名字の2情報だけで良かったりするのでより注意が必要です。
他にも隠さなくてはならない情報が
搭乗券には他にも隠さなくてはならない重要な情報が印刷されています。
それは、バーコードです。
氏名などは券面を見ただけで印刷されていることがわかるので、隠してから投稿されている人も多いと思います。
バーコードはぱっと見どんな情報が記録されているか分からないうえ、人が読めないので油断しがちです。
ですが、搭乗券のバーコードには券面に印刷されている以上の情報が記録されているため、同じかそれ以上の注意が必要です。
バーコードの中にはどんな情報が記録されているのか
バーコードは搭乗券に印刷されていたり、モバイル搭乗券に表示されていたりで形式いくつかあります。形式が異なっていても、記録されている情報は同じです。
記載されている内容について、項目を挙げます。
項目 | 例及び解説 |
---|---|
姓 | SORANO |
名 | ICHITAROO |
予約番号 | 6桁の英数字(例: A1B2C3など) |
出発地 | 3桁の空港コード(HNDとか) |
目的地 | 3桁の空港コード(ISTとか) |
利用航空会社 | ANAならNH |
便番号 | 例えばHND→ISTなら219 |
日付 | 1月1日を1とした連番の日付。2月1日は32。 |
座席クラス | FとかCとかYとか |
座席番号 | 番号と英字(01Aとか) |
航空会社独自項目 | |
航空券番号 | ANA発行なら205で始まる13桁の数字 |
会員番号 | 各社マイレージプログラムの会員番号 |
会員ステータス | 各社マイレージプログラムの会員ステータス |
預け入れ荷物タグ番号 | 預け入れ荷物タグの番号 |
このうち、姓/名から座席番号あたりまではどの航空会社も同じフォーマットで情報が書かれているようです。
後半の航空会社独自項目になると、会社ごとにフォーマットや内容が変わるようです。
表を見て分かる通り、搭乗券に記載がある情報はバーコードの中にも情報として収められています。更に、券面には印刷されていない予約番号も記録されています。
ですので、搭乗券側で氏名などの情報を伏せても、バーコードが丸見えであれば情報は丸見えです。
このようにバーコードには重要な情報が含まれているため、これを公開してしまうような行為は全くオススメできません。
バーコードについての話
ここからはバーコードの内容に興味がある人向けに突っ込んだ話をしたいと思います。
航空券に印刷されたり、モバイル搭乗券に表示されたりするバーコードにはいくつか種類があります。
航空券に印刷されているバーコードは PDF417 というフォーマットのバーコードです。私はこれしか見たことがありませんが、もしかしたら他のコードもあるのかもしれません。
モバイル搭乗券に表示されるバーコードは二種類あります。QRコードと、Aztec です。
ANAはQRコード、JALはAztecを使っているようです。
もう一つ Datamatrix という形式もあるようなのですが、私は見たことがないので省略させていただきます。
PDF417
紙の航空券に印刷されているのがPDF417形式です。
印刷方向は横だったり縦だったりします。
QRコード
モバイル搭乗券で表示される形式の1つがQRコード形式です。
3つの角にある四角が特徴です。
Aztecコード
モバイル搭乗券で表示されるもう一つの形式がAztec形式です。
真ん中にある四角が特徴です。
これらのコードは読めるの?
QRコードはスマホのカメラアプリで読むことができるのは皆さんよくご存知だと思います。
では、PDF417とAztecは読めるのでしょうか?結論から言えばこれらのコードを読むことができるスマホアプリがあるので、それを使えば読むことができます。無料のものも有料のものもあります。
私は iPhone を使っているのですが、アプリを見つけることができました。Android端末向けもきっとあると思います。探してみてください。
読み取ってみた
上でサンプルとして紹介した3つのバーコードはいずれも同じ情報が記録されています。
読み取ってみるとどうなるか例を示したいと思います。
安心してください!加工済みの情報です!
バーコードを読み取ると、このような情報が取得できます。
予約番号「XXXXXX」の「姓/名」さんが、NRT→KULで NH0815便に搭乗します。搭乗日は1月1日を1として223日目で、座席はE(プレエコ) 16K です。
ちなみに、この便にチェックインしたのは93番目です。
そのあとは航空会社独自の情報になるのでフォーマットや値が何を意味するのか特定できないものがあるのですが、205始まりの数字は航空券番号と同じで、その後ろにはお客様番号も含まれていました。
最後の NHG は会員ステータスなのではないか思います(NHでスターアライアンスゴールド?)。
このように、券面に印刷されているものと同等以上の情報がバーコードを読むことで手に入れられることが分かってもらえたと思います。
ぜひ手元にあるコードを読んでみて、どんな情報が記録されているのか確認してみてください。
他にも….
ANAから送られてくる「eチケットお客様控」の右上のバーコードには航空券番号と予約番号が記録されています。
書類自体に記載がある情報ではありますが、搭乗券と同じくバーコードを隠し忘れるとちょっと危ないです。気をつけてください。
まとめ
搭乗券の写真を無防備でSNSなどに投稿するのは危険な行為だということが分かっていただけたかと思います。
バーコードの中にもしっかり情報が記録されており、公開すると問題が起きる可能性があるので、SNS等に投稿する場合はしっかり塗りつぶしてから投稿するか、それが面倒であれば搭乗券の写真の投稿自体を控えるかするのが良いと思います。
バーコードにどんな情報が保存されているのか、興味がある方はアプリをインストールして読み取りを試してみてください。
ではでは。